住宅設備会社さんを通じて、大手の不動産管理会社様よりのご依頼です。
マンションの入り口に設置されたオートロックのカギがかからないとのことで現地へ伺ったところ、電気錠のモーターが唸りを上げながらも一応は動いていましたが正常な動作はしてません。制御盤もカバーを開けたところ熱で変色しており、建物の築年数を考えますと耐用年数はすでに超えていそうです。
また、ドアクローザーも閉扉する力が極端に落ちており、それほど強くもない風に負けて扉が閉まり切るまでに数十秒かかる状態で、扉も丁番の劣化で少し下がってしまって、電気錠のデットボルト(かんぬき)が受け側に入るギリギリになっていました。
エントランス扉の不具合フルコース状態です(笑)
その日は施工費が高額になることから、ひとまずお見積もりで引き上げましたが、後日ご依頼が入ったので作業に伺ってきました。
電気錠はいたって普通に取り付けられていましたが、電気錠制御盤にきている100Vの電源線に余裕がなく、分電盤では電気錠が個別になっておらず…というのは現調時に確認済み。その他のインターホンも電源が落ちるが仕方がないので実行しましたが、メンテナンスを考えて電気工事をして欲しいものです。ボックス付けて中にコンセント作るとか、それほどコストもかからないのに意外とこういう物件多いんですよね。
ドアクローザーも竣工時のまま古いものだったのですが、こちらはメーカーが事業撤退してしまっているため同型品や後継品が存在しません。しかも扉メーカー向けのOEM品だったため、現存メーカーの製品でも少し厄介なのは見積もり作るときに調べて分かっていましたので、ベースプレート(本体で隠れる取付板)に加工を施し、枠側にも新規で穴あけを行って無事に取付完了。
続いて扉が下がっている箇所の調整。これはエアジャッキで扉を浮かせて高さを調整するリングを入れて対応。一発で高さが決まったのですぐに終わりました。
こちらの現場は、撮影した作業写真で建物が特定できてしまうため、掲載はしないことにしました。すみません。
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